
埼玉から神戸の海辺に引っ越してきて早4年。元々趣味で魚釣りが大好きで、わざわざ交通費をかけて行っていた釣りが、自転車で行く身近なものになりました。
自分で釣った魚を食べる!新鮮だし何より美味しいですよね。満足感もあります。
釣った魚でどこまで自給自足できるのか。本気で取り組んでるわけではないけど、ちょっとだけ興味がありました。住んでるのは神戸の明石海峡という魚が豊富に獲れる場所。竿を出せば、それなりに良く釣れる所です。
4年半ほど釣りをしてきた結果、どのくらい自給自足ができたのか、簡単にまとめてみたいと思います!
釣れたお魚で自給自足生活

1週間で必要な分量
日本人の大半は、多分1日3食だと思います。3食×7日=21食。1週間で21食ですね。
釣った魚で全て賄う場合は、21食。
半分なら、10食。
1日1食でOKなら、7食。
一人前で可食部100g。うちは結婚して1歳10か月の子供が1人。子供分は取り分けるとして、1回の食事で200gを使う計算。つまり...
・全て賄う場合 21回 可食部4.2キロ
・半分を賄う場合 10回 可食部2.1キロ
・1日1食を賄う場合 7回 可食部1.4キロ
となります。以降、1回の食事で200g使うという事を基準に話を進めます。
実際は1週間にどれくらい必要か?
あんまりキロ単位で言われても分かりにくいですよね。実際、どのくらいの釣果があると自給自足できるのか計算してみたいと思います。
大体、40cm約1キロのクロダイ(チヌ)が1匹釣れると、3回分、600gの可食部が取れます。他は骨や内臓。お刺身400gに、あらで200g分として計量。全て賄う場合は1日で1匹。つまり、1週間で40cmのクロダイが7匹必要という事になります。
まぁ、実際に毎週良型が7匹釣れる何て夢のまた夢。無理な話です。なので、よく釣れる小魚で増量する事になる訳です。
魚種別、食べられる量一覧(1回2人前200g)
そこで、お魚別にどのくらいの分量があればお食事になるのか、経験をもとに一覧にしてみたいと思います。
中〜大物の部(魚の重量と可食部の重量を併記・クロダイ、スズキは兜煮潮汁込み・タチウオは骨頭せんべい込み)- クロダイ(チヌ)50cm2.3キロ 1.2Kg(6回分)
- クロダイ(チヌ)40cm1キロ 600g(3回分)
- クロダイ(チヌ)30cm 400g(2回分)
- メジナ(グレ) 30cm 400g(2回分)
- スズキ 60cm1.8キロ 1Kg(5回分)
- 大サバ 40cm 400g強(2回分)
- タチウオ 指3本75cm 200g(1回分)
小物の部(200g、1回分が取れる量)
- メジナ(グレ) 20cm×2匹
- 小アジ 10〜13cm×20匹
- 豆アジ 10cm以下×30匹
- スズメダイ 12cm前後×6匹
- カサゴ 20cm×2匹
- カサゴ 15cm×4匹
- ウミタナゴ 20cm×2匹
実例
それでは、実際にどのくらいの釣果があれば自給自足できるでしょうか。書いてみたいと思います。
例えば、1週間全てを賄うなら...大物がよく釣れた!
- クロダイ(チヌ)40cm1キロ×2匹 1.2Kg(6回分)
- クロダイ(チヌ)30cm 400g(2回分)
- メジナ(グレ) 30cm×1匹(2回分)
- スズメダイ 12cm前後×36匹(6回分)朝食用
- 小アジ 10〜13cm×100匹(5回分)
こんな感じ。本業の仕事は他にやってるので、週1回の釣行でこれを全て釣り上げなくてはいけません。正直、厳しい。というか、お土産狙いで小アジのサビキを束越えした上にスズメダイも36匹釣らなくてはいけないので、これだけで丸1日使ってしまいます。週2回行けるなら、小物専門で1回、大物大漁+小物不足分が1回で何とかなるかも!?
あと、魚料理も意外と大変。肉料理に比べて、結構手間がかかるんですよね。捌くのも時間かかるし、干物つくりも手間暇かかります。毎週よく釣れるからと言っても、これだけの分量を捌くとなると、正に「仕事」。また、毎週必ず釣らなくてはという義務感が生じて、楽しいはずの趣味がイマイチ楽しくない事になりかねないです。
ただ、定年退職などされて年金生活。お金や仕事の心配がなく毎日のたしなみで竿を出せるような場合は、このくらい余裕で釣れるでしょう。小アジを毎日束越え出来れば、お釣りが来ます(笑 まぁ連日同じおかずだと飽きるので、色々なターゲットを狙うのも面白いでしょうね。
実例2

2015/7/6の大漁だった日を例にしてみます。
- 大サバ 36.5〜41.5cm×5本(10回分)
- スズキ 56cm(4回分)
- 小サバ20cm・アジ21cm・小アジ8〜12cm×4匹・メバル16cm・スズメダイ12cm前後×3匹(2回分)
これで合計16回分。5日と1食なら、毎日食べれる感じ。こんなに大漁でも、1週間全ての食事を賄うことは不可能でした。
そんな訳で、うちでは大漁の時でも1日1食を魚料理にして毎日食べる、程度の自給自足にとどめています。毎週沢山釣れる訳ではないので、余剰分は冷凍保存して、ちまちま頂いてますよ。
本邦初公開! 大漁だった1か月のお魚献立紹介!!

↑大サバのお寿司
折角なので、過去に最も大漁だった2015年7月の釣魚料理献立を紹介します。
- 7/1 スズメダイの一夜干し
- 7/1 カサゴの唐揚げ甘酢あんかけ・小ムラソイの丸揚げ
- 7/3 スズメダイの一夜干し
- 7/3 メジナのお刺身、骨せんべい、小サバとスズメダイとベラの蒲焼き
- 7/5 大サバのお寿司・あらのお味噌汁 離乳食;大サバとクロダイ鍋・大サバのスープ
- 7/6 大サバの味噌煮
- 7/7 スズメダイの一夜干し
- 7/7 スズキの兜煮とあらのお味噌汁
- 7/8 大サバの塩焼き
- 7/9 スズキのバターソテー
- 7/10 クロダイのお刺身、腹身、皮のタレ焼き
- 7/11 小アジとベラと小カサゴの南蛮漬け
- 7/13 大サバの鍋照り
- 7/15 スズメダイの一夜干し
- 7/16 スズキのお刺身・皮のタレ焼き・スズキの離乳がゆ
- 7/18 サバの味噌煮・あらのお味噌汁
- 7/20 サバのお刺身・あらのお味噌汁 大サバがゆの離乳食
- 7/21 スズメダイの一夜干し
- 7/21 サバの鍋照り・あらのお味噌汁・大サバがゆの離乳食
- 7/22 小アジとメバル&アジあらの唐揚げ・アジとメバルのお刺身
- 7/23 サバの味噌煮・あらのお味噌汁
- 7/24 クロダイのお刺身・兜煮・クロダイの離乳がゆ
- 7/26 大サバのせそば
- 7/26 アジ小サバスズメダイの南蛮漬け
- 7/27 スズキのバターソテー
- 7/28 クロダイの兜煮
- 7/29 クロダイのお刺身・腹身と皮の煮付け クロダイの離乳がゆ
- 7/31 大サバの竜田揚げ・あらのお味噌汁 大サバ離乳がゆ&竜田揚げ
どの料理も非常に美味しく頂きました!!基本的に、兜やあらまで残さず全てをいただくのがポリシーです(*^○^*)
お魚釣りでどのくらい節約出来るか
この辺りも興味のある所ですよね。毎日1食頂いた場合を簡単に計算すると...
1食200円(2人前)×30=6000円
1食200円というのは、まぁスーパーで100円の鮭の切り身やアジの干物を2きれ買った時を想定してます。まぁせいぜいこの程度。
ただ、釣り人が釣る魚というのはお刺身品質なので、そのまま購入すれば高級魚ということになります。高級魚扱いで計算すると、例えば上に例を挙げた大サバ&スズキの場合。
- 大サバ 36.5〜41.5cm×5本 @2000×5=10000円
- スズキ 56cm @1000円
こんな感じ。これで1回の釣行分。まぁ何と贅沢な趣味なのでしょう!!こんな高級魚が手軽に安く食べられるので、魚釣りは面白い!!!
あとはエサ代などのコストですが、うちは月2000円以内で抑えています。0円の月もあり。コマセなどはまとめ買いしてちびちび使うようにしてます。渡船とか遠征とかしたら節約の意味がなくなるので、全て陸っぱりからの釣果ですよ。
お魚釣りで自給自足 まとめ
4年半神戸の海辺に住んでお魚釣りをして来ました。最初はどのくらい食べれるのか興味津々。沢山釣れれば、全食お魚で自給自足できるかも...!?と甘いことを思ってました。
しかし、日本人はとかく忙しい!実際にはお魚以外にもお米やお肉など色々買わないといけないし家賃や光熱費、税金などの払いもあるので、現金収入が絶対必要。必然的に仕事をする事になり、魚釣りはせいぜい週2回が限度。
週1〜2回の釣行で、全ての食事をお魚で自給自足するのは無理な話という事が良く分かりました。
定年退職して年金生活。衣食住には困ってない方が節約やたしなみという事で連日釣りに行く事は、まぁ良いんじゃないかな。高級魚が釣れれば釣って楽しく食べて美味しい!魚料理は全て自給自足で賄う事も可能だと思います!!!
あとは場所。明石海峡とはいえ、神戸という都市部に住んでるので釣れる魚の量も限られてしまいます。伊豆七島とか四国の片田舎とか、人口が極端に少ない地域に移住すれば、お魚は数、型共に申し分なく釣れるでしょう。田舎暮らしってやつでしょうか。まぁ、現実はそう簡単に引っ越せませんけどね(笑
魚釣りは、やっぱりストレス発散の楽しい趣味!下手に自給自足を目指して大量に釣ろうとせず、四季折々、旬な魚を少しだけ入手して楽しむ。釣ってよし、食べてよし。明日の仕事の活力にする!!そんなスタイルがちょうど良いのかなぁ〜って思いました!
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